
ベアリング腐食の外部症状
ベアリング腐食の詳細原因
大気腐食の主な要因
1.大気の相対湿度
絶対湿度:空気の単位体積あたりの水蒸気の重さ(g/m3)
相対湿度:同じ温度の空気の飽和水蒸気量に対する空気中の水蒸気量の割合で、百分率で表される。
相対湿度は、金属上に水膜が形成されるかどうか、水膜の厚さと保持時間を決定する。相対湿度が高く、空気中の湿度が高いほど、金属の腐食は速くなる。
鋼鉄の臨界相対湿度は65%である。臨界湿度以下では、金属の腐食速度は非常に遅い。湿度が臨界湿度を超えると、金属の腐食速度は急激に上昇する。
2.温度
一般に、化学反応の速度は温度が上昇すると速くなる。金属は湿った空気中の酸素や水分と相互作用して臨界温度以上に達し、温度変化によって金属表面に結露が生じ、腐食が発生する。相対湿度が金属の臨界湿度より低い場合は、大気腐食に対する温度の影響は小さい。相対湿度が金属の臨界湿度に達すると、温度の影響が非常に顕著になり、温度が上昇し、反応速度が速くなる。
3.酸素の影響
通常、錆を簡単に表すには次のような反応式が使われる:

反応式からわかる:酸素がなければ、金属の大気腐食は起こらない。特殊なケースでは、金属表面の酸素濃度が異なるため、特殊な形態の差動ガス電池が発生する。例えば、重なり合った表面、つまり金属表面が他の表面と密着している場合、接触面の端は錆びないが、端から離れると雲のような影や錆が発生する。鋼鉄上の腐食生成物は、灰色または黒色(酸化鉄)であることが多い。
4.大気中の汚染物質の影響
大気中には酸素と水蒸気のほかに、さまざまな汚染物質が含まれている。二酸化炭素、窒素酸化物、炭酸ガスなどの気体や固体塵などである。これらの汚染物質は、空気中の水蒸気とともに金属表面に凝縮し、水に溶けて次のような結果をもたらす。さまざまな非金属酸化物が水に溶けて酸になり、金属表面の不動態化膜を破壊する。さまざまな電解質が水膜を増加させる。(例えば、雰囲気に0.01%のSO2が含まれる場合、臨界湿度を70%から50%に下げることができる)。湿度の高い雰囲気では、SO2分子1個が数十個の鉄原子を酸化物に変えてしまう)。